ため池紹介

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天満大池|詳細

ため池基本情報

ため池名前と由来

名前   天満大池(てんまおおいけ)
由来

 天満大池は、約1350年前の白鳳時代(675年)に築造されたと県内最古の記録が残るため池です。 
 小出し池として、河原山池(貯水量300,000㎥)があり雨が降るたびに天満大池より落水しています

ため池の大きさ

堤高 4.0m
堤長 718m
満水面積 34.63㏊
貯水量 476万㎥
受益面積 193㏊
取水施設 6箇所
洪水吐 1箇所

ため池の水はどこから

 天満大池の取水は、2級河川喜瀬川の取水ゲートの倒伏によりその取水口へ河川水を流入させています。
 天満大池で河川分離の工事が実施されるまで、流入する喜瀬川は、枯川と呼ばれ、その上流には先達によって切り開かれた「流溝」と呼ばれる水路が、神出地区(神戸市西区)の天王山(雌丘山)の南東部からの水を集めています。
 流溝は、ほ場整備等で素掘り水路からコンクリート水路へと改修されていますが、素掘り水路も残っています。
 流溝(枯川流、八重流、柿沢流)は、天満大池の自己水源であり、現在も上流で50㎜の雨が降れば、400,000㎥を受水できる水利権を有しています。その管理に水利組合員が出役し通水に向けた薬剤や重機を使用した除草や排土作業を実施しています。

ため池の水はどこへ

 地区内の農地(六分一、森安、岡里、国安、国北、中村、菊徳、向山、下沢)を潤した水は、2級河川国安川、一級河川曇川を経て本川の加古川、そして瀬戸内海へと流れていきます。
 一方洪水吐から溢れた貯水は、再び喜瀬川に合流し、播磨灘へと流れていきます。

ため池の働き

ため池の水で栽培する作物

 天満大池の受益地では、主に稲作がなされており、麦茶の原料となる裏作の六条大麦も栽培が盛んです。

ため池の様々な役割

 天満大池は、農業用水の貯水以外に、以下のように様々な機能があります。

流域治水  喜瀬川の治水対策を補うために、洪水吐に切り欠きを設け洪水抑制に寄与しています。
レクリエーション空間

 ため池の東部池畔にある稲美町天満大池公園は、木立の中を縫うように散策路があり、水辺には親水護岸やバーベキューサイトが整備されています。 
 ぶらんこや滑り台の遊具も有り、家族連れで楽しめる、憩いの場となっています。

生態系保全

 県内で数カ所しか確認されていないアサザの自生地であり、6月から10月にかけて、直径約3cmから4cmの黄色い花を午前中に咲かせ、午後にはしぼんでしまう「半日花」です。 
 公園の造成工事以降見られなくなったアサザが、その後のため池改修工事をきっかけに復活し、それ以降ため池管理者保護活動を続けています。

ため池での活動

・アサザ祭り(9月最終日曜日)
・ナガエツルノゲイト駆除活動
・ため池クリーン作戦(1月最終日曜日)

ため池の恵み

 天満大池は農業用水を貯水するだけでなく、下流域の洪水被害を抑制する他、水辺空間を利用して様々なレクリエーションや、水棲動植物の生息を可能とする空間を創りだしています。 
 中でも、アサザの保全活動は、天満大池ため池協議会を象徴する活動となっています。

 

ため池お得情報

ため池散策

 天満大池には、JA兵庫南の直売店「にじいろふぁーみん」があり、地元農家が生産する新鮮な野菜や果物、花卉に加え、パンやお惣菜など加工品が店内に並びます。

ため池で観察できる生き物

 調査中

ため池の歴史や伝説

 天満大池は、白鳳時代(675年)に岡大池として築造され、その後六分一村の明細帳(1764年)によると、その名前は蛸草大池と呼ばれ、蛸草郷六ヵ村(六分一村、森安、中村、国安、北山、岡)立ち会いの大池として記録が残ります。 
 明治になって、4カ村(幸竹新村、和田新村、国岡新村、中一色村)が加わり10カ村の天満村が発足するとともに、天満大池と呼称を変え始めました。

近くのトイレ

・天満大池公園3箇所
・にじいろふぁーみん

近くのお店

コンビニ ローソン稲美六分一点
喫茶店 いな美の里、CafeDiningif、ことりカフェ
パン屋 にじいろふぁーみん

近くの訪問先

・天満神社:稲美町国安539
・いなみ野水辺の里公園:稲美町岡1840-1

守る

管理者連絡先

兵庫県天満大池土地改良区 電話 079-497-0032

農家のため池保全活動、日常管理、安全対策、指定管理者

改良区管理(ポンプ場の施設管理)、近隣土地改良区・水利委員会との調整、日常点検、草刈り、土手焼き、公園管理防災パトロール、施設日常管理

非農家の関わり

清掃活動

参加型の情報投稿、関連団体HPとリンク

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