MITA通信

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❝ため池に入る。泥に入る。足をとられる。生き物を触る体験❞ 加古川市立上荘小学校 下池じゃことり体験:「ため池」ふるさと教育プログラムモデル支援事業

2021.10.22

令和3年10月22日(金曜日)9時40分~11時50分

 東播磨県民局の「ため池」ふるさと教育プログラムモデル支援事業の一環として下池(しもいけ)で、上荘小学校の児童6年生28人が「池のじゃことり」として、ため池と接し、安全対策の教育の体験学習を行いました。
 自分たちの身近にあるため池の中に入り、ため池に生息する生物に触れ、普段見ることのできないため池の構造等を見ることによって、地域の自然、環境について体験的に学習する。
 かつて地域で行われていた伝統的行事を体験することで、自分たちのふるさと意識を高め、ふるさとに対する愛情を育てる機会とする。
 普段は入ることのできないため池の中に入り、何が危険か実際に感じ、生き物を探したり触れたりすることで、地域にあるため池を体験できる場とする事を目的に実施されました。

 最初に、地元の薬栗ため池協議会の岡田勝広会長(薬栗町内会会長)から挨拶があり、続いて岡田憲二水利委員長も挨拶。応援に東播磨県民局から稲岡さん、福田さん。北播磨県民局からは、林さん、吉川さん、勝治さんがタライ、網などを持参されました。
 他所では「かいぼり」と言われていますが、上荘町薬栗では、昔から「池のじゃことり」といっています。50年以上前は、こよりで順番を決めて、鯉など大きな魚を取り合いしたものです。貴重なたんぱく源だったんですねぇ。今では信じられない時代です。でも懐かしい。池の下流でたき火を行い炙った食用蛙を竹で刺し、太ももを食べさせられたときは、鳥のささみ(鶏も家で潰して食べてましたので)の触感でした。今の児童にそこまでは無理でも、少しでも体験して欲しいですね。

 泥にまみれた後は、地元の環境コンサルタント会社一成(いっせい)の木下社長に、ため池の生き物について、ナマズ・カラス貝(地元の子にはドブ貝と言って欲しいと:社長)を持参されてました。鯉とフナの違いとか短時間ですが講義して頂きました。講義の最中に上空を二十羽近いコウノトリが旋回していました。池の泥をかき回した後は、飛来確率が高いですね。
 早朝に、岡田会長が18羽が池に降りていたと動画撮影されてました。子供たちが来る直前まで7羽が残ってたのに残念。これからドンドン飛来して来そうですよ。見学に来られる方は一般車・田んぼされる方の交通の邪魔にならない様にしましょう。モラルですよね。

いなみ野ため池ミュージアム運営協議会

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