兵庫県の東播磨地域では水辺を活かした新しいふるさとづくり「いなみ野ため池ミュージアム」を進めています
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ため池の生き物
さまざまな野鳥がため池を生活の場としており、稲美町での調査では、土手も含めると、1年間に80種類以上もの野鳥がため池を利用していました。
そのうち、年間を通じて見られるのがサギ類です。サギはため池を含む農耕地を主な生活の場としており、「白鷺城(姫路城)」の名が示すように播磨を代表する野鳥です。サギにとって水辺は大切なエサ場で、よく見られるサギ類のうち、ダイサギは池の魚を主食とし、コサギは浅い水辺で小魚などをとっています。アオサギは深い場所でもエサをとれるため、コンクリート護岸の池でもよく見られます。
一方、水辺の草むらを主に利用するチュウサギは、池の埋め立てや護岸工事、ほ場整備などのため、エサをとる場所が少なくなり、絶滅危惧種に指定されるほど減少しましたが、最近になってその数が回復しているようです。
 
冬期に人が近づかない場所で
風を避けて休むアオサギ
キシュウスズメノヒエの中の
エサを狙うチュウサギ
4種のシラサギ類とアオサギ、ゴイサギの6種
が同じ林で繁殖するコロニー
 
秋から冬には、北国からたくさんのカモが渡ってきて、ため池で冬を越します。ヒドリガモ、マガモなどの池で見られるほとんどのカモは水草の葉、茎、種子などを食べますが、キンクロハジロなどの潜水ガモはザリガニ、貝などをとっています。しかし、水草の少ない池では、カモは昼間休んでいることが多く、夜になると周辺の田んぼなどへエサをとりに出かけます。
また、ため池は、採食場所、休息場所であるとともに結婚相手を見つける場所でもあります。春までにカモたちはペアを作り、カルガモ以外は北国で子育てをするために帰っていきます。カイツブリ、バン、オオヨシキリなども池で繁殖し、いずれもヨシなどの抽水植物が必要です。
 
オナガガモのペア 岸辺の植物を食べるマガモ
 
夏から秋にかけて、シギ、チドリの仲間は、北国からはるか東南アジアまでの旅の途中に、各地の干潟を訪れます。しかし、干潟の多くが失われたため、今では干上がった池が貴重なエサ場や休息場所となっています。
これらの野鳥たちは、人の農耕活動による環境の変化に合わせて、ため池および周辺の農耕地をうまく利用して生活しています。池で見られる野鳥の種類数は池の自然度を示すバロメーターといえます。
 
ガマの中に作った浮巣の上の卵を守るカイツブリ 泥中の小動物を食べてエネルギーを補給するハマシギの群れ
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