兵庫県の東播磨地域では水辺を活かした新しいふるさとづくり「いなみ野ため池ミュージアム」を進めています
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ため池の生き物
兵庫県には、カエルの仲間が14種とサンショウウオやイモリの仲間が6種の計20種の両生類が生息しています。これらの両生類は水中に産卵し、幼生期には鰓があるなど、水がなくては繁殖することができません。その中で、ため池や水田を生活・繁殖の場所として利用しているのは12種です。
生活も繁殖もすべて水田に依存しているのがヌマガエルとダルマガエルです。ヌマガエルは水田その他の水辺で普通に見られる種ですが、ダルマガエルの生息地は県下でも数カ所になってしまいました。また、ツチガエルは、水田のほか浅い池などでも生活・繁殖ができます。
 
イボガエルとも呼ばれ水田で普通に見られるヌマガエル 都市化やほ場整備の進展により今や絶滅寸前のダルマガエル
 
繁殖は主に水田を利用するものの、幼生から変態した後は比較的乾燥に強く、水田や池だけでなく付近の草むらや林床部でも生活できるのがトノサマガエルとアマガエルです。
 
水辺で普通に見られるトノサマガエル 吸盤があってどこでもよじ登れ、乾燥に強いアマガエル
 
繁殖期にのみ浅い池や水田を利用しているのが、ヒキガエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、シュレーゲルアオガエル、カスミサンショウウオです。いずれも繁殖期以外には付近の草むらや林床部などで生活しています。 シュレーゲルアオガエルを除くこれらの両生類の産卵期は2〜4月で、水田にはまだ水のないことが多いため、湧き水のある素掘りの水路や池などが産卵場所として利用されます。
 
丘陵地の池や水田で早春に産卵するニホンアカガエル 浅い池や山すその水たまりに産卵するカスミサンショウウオ
 
生活や繁殖の場所として池に強く依存しているのが、外来種のウシガエルです。池などのやや水深がある所を好むため、ほ場整備などによる水田環境の変化の影響をあまり受けていません。
変態後から成体になるまで林床部で生活し、繁殖できる大きさになると浅い池や川に戻るのがイモリです。
以上のように、両生類の生活は種ごとに利用する水辺の形態や依存度に違いがありますが、幼生にとっては浅い水域が必要不可欠です。一方、成体にとってはエサ場となる昆虫の多い畦・草地・広葉樹の林などが必要です。また、幼生と成体の生活場所が異なる場合には、U字溝・広い道路・住宅地などが移動の大きな妨げとなってしまいます。
たくさんの両生類が暮らしている地域は、水辺だけではなく、その周辺に豊かな自然環境が残されていることを示しています。
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